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2008年03月04日

健康体操を考案した鯖江市の理学療法士 山本進さん

元気@ふくい 健康体操を考案した鯖江市の理学療法士 山本進さん 41

動き簡単 かけ声楽しく

 「ぐっと踏んでアイーン、にっこり笑ってアイーン」

 こんなユニークなかけ声にのって5種類の体操を計5分間行う〈メタボリックゴーゴー〉が大人気だ。

 鯖江市健康課に勤務する理学療法士で、自称「健康芸人」。10年ほど前から市の体操教室などで教えているが、昨年夏、市のホームページで公開したところ、大ブレイク。昨年12月に販売を始めたDVDは450枚、ビデオは200本を売り、鯖江市外からも講師の依頼が舞い込むほどだという。

 高校卒業後、看護師をしていた兄の勧めで理学療法士の専門学校に入学。2年生の時、祖母が亡くなった際に何もできなかった自分が情けなく、この道をしっかり歩もうと心に誓った。

 専門学校卒業後は病院に勤務。リハビリの指導などをしていたが、より幅広い市民を対象にした健康増進活動に取り組めることに魅力を感じ、1995年、市職員に転じた。

 最初のころは張り切って、あれもこれも詰め込んだ体操を提案したことも。懇切丁寧に教えたつもりでも、お年寄りに「こんなに覚えきれんわの」とこぼされた。市主催の健康教室の参加者数も伸びなかった。

 そこで始めたのが“営業活動”。市の健康基本検診などで受け付けをしている時、順番待ちをしているお年寄りに「腰とかひざとか、痛いところないですか」と話しかける。お年寄りの言葉に耳を傾け、簡単な体操を教えてみる。「知り合いにも教えてあげたい」と言われたら、次は笑顔で「じゃあ、呼んでくださいよ、老人会でも公民館でも」と切り出す。

 こんな風に獲得した健康教室には、全力で取り組んだ。基本の動きに絞ったわかりやすい体操と、ユーモアたっぷりの司会で、会場は笑いの渦。やがて評判が広がり、あちこちから声がかかるようになった。

 そもそも、「アイーン体操」も、足を踏み出して下半身を鍛えるのが目的。手ぶりやかけ声は、「アイーン」じゃなくてもいいが、「アイーン」と言うことで、みんな笑顔で楽しく体操できる。「実はアイーンにもいろいろな流派があって、その話題でも盛り上がるんですよ」と笑う。

 楽しく参加してもらうために、司会技術の向上にも努力を怠らない。テレビのバラエティー番組を見て、合いの手や“突っ込み”のタイミングを研究する。「桂枝雀さんや玉置宏さんのようなセンスを目指しているんですが」。健康教室が大受けだった時は、帰りの車の中で思わず「よっしゃー」とガッツポーズが出る。

 昨年夏のブレイク以来、定例の教室以外に約60か所から招きがあった。越前市や大野市にまで出張したことも。DVDは他県の県教委や製薬メーカーからも購入申し込みがあり、「県外の病院の待合室で上映されていた」という情報が市民から寄せられたという。

 楽しいと続けられる。続けると健康が維持できる。笑いと感動の健康体操を広げようと、今日も〈芸〉を磨く。

出典:読売新聞



Posted by メタボリックさん at 19:45